明石時計塔 地震発生時刻(5時46分)を指して止まった
明石天文科学館子午線時計塔 (筆者撮影)

阪神淡路大震災における情報発信活動

滝澤修


●活動の概要

筆者は、通信総合研究所関西先端研究センター(神戸市西区)に在籍していた当時に、阪神淡路大震災(兵庫県南部地震、1995年1月17日)に遭遇し、震源(明石海峡)から直線距離で約8kmのところにあった西明石の自宅マンションにおいて被災しました。そして、地震発生直後(約1時間後)から約1か月にわたって、明石市(特に西明石近辺)の被災状況と復興状況の写真を撮影し続けました。被害が大きかった神戸市中心部、阪神地域、淡路島などと比較して、明石市は、震源から至近距離にあったにもかかわらず、被災状況についてのマスコミ報道が手薄になっていたように感じられました。そこで筆者は、震災発生の前年に立ち上がっていた通信総合研究所のWebサーバを使い、上述の写真を中心に、神戸西部・明石地域の被災情報を発信しました。

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[活動の反響]

●通信白書を通じた取り組み

インターネットによる震災情報

阪神淡路大震災に際してインターネット上で行われた各機関の情報発信活動が、郵政省発行の平成7年版通信白書のグラビアページで紹介されることになり、筆者は本省からの要請に応じて、自らが手がけたページのほか、神戸市役所、奈良先端大などのサーバから発信された震災関連情報のWeb画面を複数組み合わせた写真(上掲)を作成して提出しました。そして通信白書に掲載されたこの写真が、以下の平成10年版の文部省検定教科書に引用されました。


おことわり:本ページに掲げている新聞・雑誌・教科書の誌面画像は、情報通信研究機構以外のネットワークでは表示できません(著作権上の配慮)。あしからずご了承下さい。

●KARC震災文庫

筆者は、阪神淡路大震災の後に多数発行された震災関連図書を買い集め、関西先端研究センター(KARC)の図書室に整備しました。以下に蔵書リストを掲げます。閲覧等ご希望の方は筆者までお問合せ下さい。

書名 編・箸・監修者 出版社
1995.1.17-阪神大震災-:CD-ROM記録写真集 計画堂
1995年兵庫県南部地震 京大防災研 地震予知研究センター 京大防災研 地震予知研究センター
1995年1月・神戸 阪神大震災下の精神科医たち 中井久夫 みすず書房
31人の「その時」 証言・阪神大震災 横山義恭 彩古書房
6年3組の阪神大震災 西宮市立樋ノロ小学校 関西書院
GO EQUAKE:パソコン・ネットが伝えた阪神大震災の真実 高野孟 祥伝社
Q&A 阪神大震災に伴う税金の救済措置 奥村真吾 清文社
あしたの家族 阪神大震災 朝日新聞神戸支局 鷹書房弓プレス
あしたは元気!!ぼくらの阪神大震災 綾野まさる他 小学館
大阪読売 阪神大震災特別縮刷版 1995.1.17-2.17 読売新聞社 読売新聞社
おひさまいろのりんご 有希の阪神大震災 堀口清志ほか 清風堂書店出版
コラムニストが見た阪神大震災 三木康弘ほか 神戸新聞総合出版センター
コンクリート神話の崩壊 植木慎ニ 第三書館
コンピュータとオフィス防災マニュアル 大津良司 工業調査会
サバイバル・マニュアル 地震災害:防災の手引き 小学館 小学館
じしんが大きらい:あの瞬間阪神大震災 奥田富子 国土社
地震の前、なぜ動物は騒ぐのか 池谷元伺 NHKブックス
ドッカンぐらぐら 兵庫県小学校教育研国語部会 甲南出版
日本の活断層 分布図と資料 活断層研究会 東京大学出版会
兵庫県南部地震特別報道写真集 河北新報社 河北新報社
ボランティアが開く共生への扉 NHK取材班 日本放送出版協会
ボランティアとよばれた198人 ながた支援ネットワーク 中央法規出版
ボランティア活動のすすめ 阪神大震災から見えたこと 桜井猛 けやき出版
ボランティア元年:阪神大震災12人の手記 朝日ソノラマ 朝日ソノラマ
まけるなしんちゃん 阪神大震災の子どもたち 東海林のり子 ポプラ社
わが阪神大震災 悲苦を超えて 時実新子ほか 大和書房
愛の奇跡 阪神大震災 語り継ぐ感動実話集 松田美智子 早稲田出版
医師たちの阪神大震災 中谷和夫 TBSブリタニカ
街が消えた! 阪神大震災フォト ドキュメント・神戸市長田の記録 牧田清ほか 遊タイム出版
瓦礫の中の教師たち 阪神大震災と学校 三好ヒロ子 フォーラム・A企画
瓦礫の中の群像 栗野仁雄 東京経済
危機管理の決算書:阪神大震災-企業の教訓 日刊工業新聞社 日刊工業新聞社
危機管理の鉄則 なぜ阪神大震災の悲劇は起こったか 長谷川慶太郎 PHP研究所
記億よ語れ 阪神大震災 吉村昭 作品社
緊急! 地震対策マニュアル 阪神大震災で知る最新情報 名塚俊介取材班 ベストセラーズ
甲南大学の阪神大震災 藤本建夫、森田三郎編 神戸新聞総合出版センター
災害のもたらす心理社会的影響:予防と危機管理 WHO 創造出版
災害救援 野田正彰 岩波書店
阪神・淡路震災下の看護婦たち 医学書院編集部 医学書院
阪神・淡路大震災 官災・民災この国の責任 高見裕一 ほんの木
阪神・淡路大震災における消防活動の記録 神戸市消防局 神戸市防災安全公社
阪神・淡路大震災-兵庫県の1カ月の記録 大震災兵庫県災害対策本部 大震災兵庫県災害対策本部
阪神大震災 その時企業は:徹底検証・危機管理 日本経済新聞社 日本経済新聞社
阪神大震災 毎日新聞は何を伝えたか 毎日新聞社 毎日新聞社
阪神大震災・神戸からの報告書 菊地馨 データハウス
阪神大震災でわかった常識のウソ 征木 翔 サンドケ一出版
阪神大震災と税務 震災税務の解明 災害税務救済研究会 税務経理協会
阪神大震災の被災者にラジオ放送は何ができたか 毎日放送 同朋舎出版
阪神大震災消防隊員死闘の記 神戸市消防局「雪」ほか 労働旬報社
阪神大震災全記録 読売新聞社 読売新聞社
阪神大震災被災地町名入航空写真集 被災度判定体制支援会議 日経大阪PR企画出版部
阪神大震災報道写真全記録 朝日新聞社 朝日新聞社
阪神大地震に学ぶ 大地震生活の知恵  翔泳社 翔泳社
阪神淡路大震災 前兆証言1519! 弘原海清 東京出版
阪神淡路大震災誌 朝日新聞社 朝日新聞社書籍販売部
阪神淡路大震災地図 日本地図学会ほか 日地出版
自力脱出マニュアル100 阪神大震災に学ぶ 吉田 雄亮 剄文社
写真集大震災で壊れたマンション・ビル・鉄道 第三書館編集部 第三書館
借地・底地のトラブル解決Q&A トータル財務プランほか 住宅新報社
女たちの阪神大震災 猪熊弘子 朝日新聞社
神戸からの伝言 瓦礫に響いたバッハ 河内厚郎 東方出版
神戸黒書 阪神大震災と神戸市政 市民がつくる神戸市白書委員会 労働旬報社
神戸発阪神大震災以後 酒井道雄 岩波書店
震災と闘った親と子:100人の証言 兵庫県精神薄弱者育成会 兵庫県精神薄弱者育成会
震災の思想 阪神大震災と戦後日本 藤原書店 藤原書店
震災診療日誌 河野博臣 岩波書店
震災大臣特命室 小里貞利 読売新聞社
震災復興まちづくりへの模索 坂和章平 都市文化社
震度7が残した108の教訓 荒尾和彦 小学館
生きる 大震災ゼロからの出発 神戸新聞社編 神戸新聞総合出版センター
生き抜け!東京大地震 阪神大震災からの教訓 読売新聞社 読売新聞社
大阪再生学 阪神大震災に学ぶ 長野くに子、長野晃 日本機関紙出版
大震災 生きのこる方法 現代アカデミー 泰流社
大震災100日の記録 貝原俊民 ぎょうせい
大震災100日の軌跡 神戸大学震災研究会 神戸新聞総合出版センター
大震災 その時、わが街は 神戸新聞社 神戸新聞総合出版センター
地震に強い住まいづくり 第2版 阪神大震災の教訓から 海野哲夫 彰国社
地震に勝つ家負ける家:あなたの家は大丈夫か 天野彰 山海堂
都市の防災 阪神大震災と災害に強い町づくり 石井一郎 技術書院
都市型大震災対策マニュアル 栗田伸一ほか オーエス出版
都市崩壊の科学:追跡・阪神大震災 朝日新聞社 朝日新聞社
土木が遭遇した阪神大震災 日経コンストラクション 日経BP社
日本の危機管理はこれでいいのか 竹村健一ほか 致知出版社
悲傷と鎮魂:阪神大震災を詠む 朝日出版社 朝日出版社
病院が大震災から学んだこと 沢田勝寛 都市文化社
文書の危機管理と災害対策 野口靖夫 日本実業出版社
兵庫県南部大地震と山崎断層 寺脇弘光 神戸新聞総合出版センター
報道写真全記録 大震災一年 朝日新聞社 朝日新聞社
崩壊するマンションの見分け方 阪神大震災でわかった! 長谷川 裕 データハウス
明石市の災害と復興への記録 明石市役所 明石市役所広報広聴課
流言兵庫 阪神大震災で乱れ飛んだ噂の検証 ニューズワーク 碩文社

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